火山名 阿蘇山 火山の状況に関する解説情報 第93号
平成28年11月11日16時00分 福岡管区気象台

**(見出し)**
<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>
 11月7日から11月11日15時までの阿蘇山の活動状況をお知らせし
ます。

**(本 文)**
1.火山活動の状況
 中岳第一火口では、噴火は観測されていません。

 9日に実施した現地調査では、火山ガス(二酸化硫黄)の放出量は、1日
あたり2500トン(前回1日2600トン)と引き続き多い状態でした。

 遠望観測では、白色の噴煙が最高で火口縁上600mまで上がりました。

 火山性微動の振幅は小さな状態で経過しています。孤立型微動は少なく、
火山性地震はやや多い状態で経過しています。

 11月7日以降の火山性地震、孤立型微動の発生状況は以下のとおりです
。なお発生回数は速報値であり、精査の結果、後日変更することがあります
。
            火山性地震  孤立型微動
  11月 7日      74回     4回
      8日      50回     6回
      9日     101回     4回
     10日      67回     2回
     11日15時まで 29回     2回

 傾斜計では、火山活動に伴う特段の変化は認められません。

 GNSS連続観測では、山体の膨張の可能性が考えられるわずかな伸びの
傾向が、2016年7月頃から認められています。

 阿蘇山の火山活動は引き続き活発な状態となっており、今後も爆発的噴火
が発生する可能性があります。

2.防災上の警戒事項等
 中岳第一火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散す
る大きな噴石及び火砕流に警戒してください。風下側では、火山灰だけでな
く、風の影響を受ける小さな噴石が遠方まで風に流されて降るため注意して
ください。また、火山ガスに注意してください。

  次の火山の状況に関する解説情報は、14日(月)16時頃に発表の予定
です。
  なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。

<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>