火山名 桜島 火山の状況に関する解説情報 第44号
平成28年7月4日16時00分  福岡管区気象台・鹿児島地方気象台

**(見出し)**
<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>
 7月1日から7月4日15時までの桜島の活動状況をお知らせします。

**(本 文)**
1.火山活動の状況
 桜島では、噴火活動が続いています。

 昭和火口では、2日04時13分に爆発的噴火が発生し、噴煙の高さは火
口縁上1200m以上でした。弾道を描いて飛散する大きな噴石は5合目(
昭和火口より500から800m)まで達しました。
 
 南岳山頂火口では、噴火は観測されていません。

 火山性地震及び火山性微動は少ない状態で経過しました。
 
 7月1日からの火山性地震、火山性微動、爆発的噴火の回数は以下のとお
りです。なお、回数は速報値であり、精査の結果、後日変更することがあり
ます。

              火山性地震  火山性微動  爆発的噴火
   7月 1日         7回     1回     0回
      2日         7回     5回     1回
      3日         2回     0回     0回
      4日15時まで    0回     0回     0回

2.防災上の警戒事項等
 昭和火口および南岳山頂火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道
を描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒してください。
 風下側では火山灰だけでなく小さな噴石(火山れき)が遠方まで風に流さ
れて降るため注意してください。
 爆発的噴火に伴う大きな空振によって窓ガラスが割れるなどのおそれがあ
るため注意してください。また、降雨時には土石流に注意してください。

  次の火山の状況に関する解説情報は、8日(金)16時頃に発表の予定で
す。
  なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。

<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>