火山名 阿蘇山 火山の状況に関する解説情報 第47号 平成28年6月10日16時00分 福岡管区気象台 **(見出し)** <火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続> 6月6日から6月10日15時までの阿蘇山の活動状況をお知らせします 。 **(本 文)** 1.火山活動の状況 中岳第一火口では、噴火は観測されていません。 遠望観測では、白色の噴煙が最高で火口縁上700mまで上がりました。 10日に実施した現地調査では、前回(2日)に引き続き、中岳第一火口 内に灰色の湯だまり、ごく小規模な土砂噴出、火口底に高温の噴気孔を確認 しました。 火山性微動の振幅は、やや大きな状態で推移していましたが、9日5時頃 からは小さな状態となっています。 地殻変動観測では、火山活動に伴う特段の変化は認められません。 4月14日以降、「平成28年(2016年)熊本地震」による活発な地 震活動が続いていますが、阿蘇山の火山活動には、この地震活動に伴う特段 の変化はみられません。 中岳第一火口では、時々小規模な噴火が発生していることから、今後も火 口周辺に影響を及ぼす噴火が発生する可能性があります。 2.防災上の警戒事項等 中岳第一火口から概ね1kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散す る大きな噴石及び火砕流に警戒してください。 風下側では降灰及び風の影響を受ける小さな噴石、火山ガスに注意してく ださい。 次の火山の状況に関する解説情報は、13日(月)16時頃に発表の予定 です。 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。 <火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続>