火山名 浅間山 火山の状況に関する解説情報 第23号 平成28年3月18日16時00分 気象庁地震火山部 **(見出し)** <火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続> 3月14日から3月18日15時までの浅間山の活動状況をお知らせしま す。 **(本 文)** 1.火山活動の状況 火山活動はやや活発な状態で経過しています。 2015年6月19日に山頂火口でごく小規模な噴火が発生した後は、噴 火は観測されていません。 16日に実施した現地調査では、火山ガス(二酸化硫黄)の放出量は1日 あたり200トン(前回:2日200トン)とやや少ない状況でした。 今期間、噴煙の状況は、火口縁上概ね200メートル以下で推移していま す。 2015年4月下旬頃から増加している山頂直下のごく浅いところを震源 とする体に感じない火山性地震は、今期間やや多い状態で経過しています。 火山性地震、火山性微動の発生回数は以下のとおりです(速報値を含む) 。 火山性地震 火山性微動 3月14日 53回 0回 15日 54回 1回 16日 47回 4回 17日 41回 1回 18日(15時まで) 28回 0回 2015年6月上旬頃から傾斜計のデータに認められていた緩やかな変化 は、鈍化しながらも継続しています。 2.防災上の警戒事項等 火口から概ね2キロメートルの範囲では弾道を描いて飛散する大きな噴石 に警戒してください。 登山者等は地元自治体等の指示に従って危険な地域には立ち入らないでく ださい。 また、風下側では降灰及び風の影響を受ける小さな噴石に注意してくださ い。 次の火山の状況に関する解説情報は、21日(月)16時頃に発表の予定 です。 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。 <火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続>