火山名 桜島 火山の状況に関する解説情報 第9号
平成28年3月4日16時00分  福岡管区気象台・鹿児島地方気象台

**(見出し)**
<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>
 2月29日から3月4日15時までの桜島の活動状況をお知らせします。

**(本 文)**
1.火山活動の状況
 桜島では、噴火活動が続いています。

 昭和火口では、爆発的噴火が2回発生し、弾道を描いて飛散する大きな噴
石が最大6合目(昭和火口より300から500m)まで達しました。

 南岳山頂火口では、本日(4日)00時38分に噴火が発生し、噴煙が火
口縁上1600mまで上がりました。噴煙の高さが火口縁上1000m以上
となったのは、平成27年9月28日の噴火で2700mを観測して以来で
す。

 火山性地震は少ない状態で経過しました。
 振幅の小さな火山性微動が発生しています。

 2月29日からの火山性地震、火山性微動、爆発的噴火の回数は以下のと
おりです。なお、回数は速報値であり、精査の結果、後日変更することがあ
ります。

              火山性地震  火山性微動  爆発的噴火
    2月29日        7回     2回     1回
    3月 1日        2回     0回     1回
       2日        0回     0回     0回
       3日        1回     0回     0回
       4日15時まで   2回     1回     0回

2.防災上の警戒事項等
 昭和火口及び南岳山頂火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を
描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒してください。
 風下側では火山灰だけでなく小さな噴石(火山れき)が遠方まで風に流さ
れて降るため注意してください。
 爆発的噴火に伴う大きな空振によって窓ガラスが割れるなどのおそれがあ
るため注意してください。また、降雨時には土石流に注意してください。

  次の火山の状況に関する解説情報は、7日(月)16時頃に発表の予定で
す。
  なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。

<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>