火山名 桜島 火山の状況に関する解説情報 第6号
平成28年2月22日16時00分  福岡管区気象台・鹿児島地方気象台

**(見出し)**
<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>
 2月19日から22日15時までの桜島の活動状況をお知らせします。

**(本 文)**
1.火山活動の状況
 桜島では、活発な噴火活動が続いています。

 昭和火口では、爆発的噴火が3回発生し、弾道を描いて飛散する大きな噴
石が最大4合目(昭和火口より800から1300m)まで達しました。

 南岳山頂火口では、20日にごく小規模な噴火が観測されています。

 火山性地震は少ない状態で経過しました。
 振幅の小さな火山性微動が発生しています。

 19日に実施した現地調査では、火山ガス(二酸化硫黄)の放出量は1日
あたり500トン(前回6日100トン)とやや少ない状況でした。

 2月19日からの火山性地震、火山性微動、爆発的噴火の回数は以下のと
おりです。なお、回数は速報値であり、精査の結果、後日変更することがあ
ります。

              火山性地震  火山性微動  爆発的噴火
    2月19日       25回    55回     0回
      20日       19回    24回     2回
      21日       23回    26回     1回
      22日15時まで   5回     1回     0回

2.防災上の警戒事項等
 昭和火口及び南岳山頂火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を
描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒してください。
 風下側では火山灰だけでなく小さな噴石(火山れき)が遠方まで風に流さ
れて降るため注意してください。
 爆発的噴火に伴う大きな空振によって窓ガラスが割れるなどのおそれがあ
るため注意してください。また、降雨時には土石流に注意してください。

  次の火山の状況に関する解説情報は、26日(金)16時00分頃に発表
の予定です。
  なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。

<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>