火山名 浅間山 火山の状況に関する解説情報 第2号
平成28年1月4日16時00分 気象庁地震火山部

**(見出し)**
<火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続>
 1月1日から1月4日15時までの浅間山の活動状況をお知らせします。

**(本 文)**
1.火山活動の状況

 火山活動はやや活発な状態で経過しています。

 本日(4日)実施した現地調査では、火山ガス(二酸化硫黄)の放出量は
1日あたり700トン(前回:2015年12月22日800トン)とやや
多い状態でした。
 2015年6月19日に山頂火口でごく小規模な噴火が発生した以降は、
噴火は観測されていません。
 今期間、噴煙の状況は、火口縁上概ね300メートル以下で推移していま
す。

 2015年4月下旬頃から山頂直下のごく浅いところを震源とする体に感
じない火山性地震が多い状態が続いています。
 山頂火口では、夜間に高感度カメラで微弱な火映を観測しています。

 火山性地震の発生回数は以下のとおりです(速報値を含む)。
                火山性地震  火山性微動
 1月 1日           35回     0回
    2日           35回     0回
    3日           32回     0回
    4日(15時まで)    38回     0回

 2015年6月上旬頃から傾斜計のデータに認められていたゆるやかな変
化は、鈍化しながらも継続しています。

2.防災上の警戒事項等
 火口から概ね2キロメートルの範囲では弾道を描いて飛散する大きな噴石
に警戒してください。
 登山者等は地元自治体等の指示に従って危険な地域には立ち入らないでく
ださい。
 また、風下側では降灰及び風の影響を受ける小さな噴石に注意してくださ
い。

  次の火山の状況に関する解説情報は、8日(金)16時頃に発表の予定で
す。
  なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。

<火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続>