火山名  浅間山  火山の状況に関する解説情報  第95号
平成27年12月4日16時00分  気象庁地震火山部

**(本  文)**
<火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続>

1.火山活動の状況
(11月30日から12月4日15時までの浅間山の活動状況)

 火山活動はやや活発な状態で経過しています。
   2日に実施した現地調査では、火山ガス(二酸化硫黄)の放出量は1日
あたり600トン(前回:11月24日1700トン)とやや多い状況でし
た。
 6月19日に山頂火口でごく小規模な噴火が発生した以降は、噴火は観測
されていません。
 今期間、噴煙の状況は、火口縁上概ね200メートル以下で推移していま
す。

 4月下旬頃から山頂直下のごく浅いところを震源とする体に感じない火山
性地震が多い状態が続いています。

 火山性地震の発生回数は以下のとおりです(速報値を含む)。
                火山性地震  火山性微動
11月30日           39回     0回
12月 1日           68回     0回
    2日           50回     0回
    3日           27回     0回
    4日(15時まで)     9回     0回

 6月上旬頃から傾斜計のデータに認められていたゆるやかな変化は、鈍化
しながらも継続しています。

2.防災上の警戒事項等
 火口から概ね2キロメートルの範囲では弾道を描いて飛散する大きな噴石
に警戒してください。
 登山者等は地元自治体等の指示に従って危険な地域には立ち入らないでく
ださい。
 また、風下側では降灰及び風の影響を受ける小さな噴石に注意してくださ
い。

  次の火山の状況に関する解説情報は、7日(月)16時頃に発表の予定で
す。
  なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。

<火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続>