火山名 阿蘇山 火山の状況に関する解説情報 第86号 平成27年10月19日16時00分 福岡管区気象台 **(本 文)** <火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続> 1.火山活動の状況 (10月16日から19日15時) 中岳第一火口では、9月14日の噴火以降、連続的な噴火が発生していま す。 遠望カメラによる観測では、噴煙が最高で火口縁上800mまで上がって いるのを確認しました。 火山性微動の振幅は、小さい状態となっています。孤立型微動は多い状態 で経過し、火山性地震は時々発生しています。 GNSS連続観測では、深部にマグマだまりがあると考えられている草千 里を挟む基線で、8月頃からわずかに伸びの傾向が認められます。 今後も、9月14日と同程度の噴火が発生する可能性があります。 2.防災上の警戒事項等 中岳第一火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散す る大きな噴石及び火砕流に警戒してください。 風下側では火山灰だけでなく小さな噴石が風に流されて降るため注意して ください。 次の火山の状況に関する解説情報は、23日(金)16時頃に発表の予定 です。 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。 <火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>