火山名  阿蘇山  火山の状況に関する解説情報  第81号
平成27年10月2日16時00分  福岡管区気象台

**(本  文)**
<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>

1.火山活動の状況
 中岳第一火口では、9月14日09時43分に噴火が発生した以降、本日
(2日)15時現在も噴火は継続中です。

 本日は、乳白色の噴煙が最高で火口縁上300mまで上がりました。
 
 9月29日に実施した現地調査では、二酸化硫黄の放出量は1日あたり9
00トン(前回9月24日1900トン)とやや多い状態でした。 

 火山性微動の振幅は、概ね小さい状態でしたが、昨日(1日)23時前か
ら大きな状態となっています。孤立型微動はやや多い状態で経過し、火山性
地震もやや多い状態で経過しています。

 GNSS連続観測では、深部にマグマだまりがあると考えられている草千
里を挟む基線で、8月頃からわずかに伸びの傾向が認められます。

 今後も、9月14日と同程度の噴火が発生する可能性があります。

2.防災上の警戒事項等
 中岳第一火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散す
る大きな噴石及び火砕流に警戒してください。
 風下側では降灰及び風の影響を受ける小さな噴石に注意してください。

  次の火山の状況に関する解説情報は、5日(月)16時頃に発表の予定で
す。
  なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。

<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>