火山名 阿蘇山 火山の状況に関する解説情報 第77号 平成27年9月18日16時00分 福岡管区気象台 **(本 文)** <火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続> 1.火山活動の状況 中岳第一火口では、14日09時43分に噴火が発生し、本日(18日) 15時現在も継続中です。 本日は、噴煙が最高で火口縁上900mまで上がりました。 14日に気象庁機動調査班(JMA-MOT)が九州地方整備局の協力に より実施した上空からの観測では、噴火による変色域が確認されました。そ の後の調査及び解析の結果、14日の噴火に伴い火砕流が発生し、最大1. 3km程度(南東側)まで流下したものとみられます。 熊本大学教育学部が14、15日に実施した現地調査によると、14日の 噴火による火口周辺の火山灰の総量は4万トン程度と概算されています。 火山性微動の振幅は、小さい状態となっています。孤立型微動は多い状態 で経過し、火山性地震は時々発生しています。 今後も、14日と同程度の噴火が発生する可能性があります。 2.防災上の警戒事項等 中岳第一火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散す る大きな噴石及び火砕流に警戒してください。 風下側では降灰及び風の影響を受ける小さな噴石に注意してください。 次の火山の状況に関する解説情報は、21日(月)16時頃に発表の予定 です。 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。 <火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>