火山名  桜島  火山の状況に関する解説情報  第107号
平成27年9月7日16時00分  福岡管区気象台・鹿児島地方気象台

**(本  文)**
<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>

1.火山活動の状況
(9月4日から7日15時) 
 桜島では、活発な噴火活動が続いています。
 
 昭和火口では、爆発的噴火が21回発生し、弾道を描いて飛散する大きな
噴石は最大4合目(昭和火口より800から1300m)まで達しました。
また、同火口では、夜間に高感度カメラで明瞭に見える火映を4日未明に観
測しました。

 南岳山頂火口では、噴火は観測されていません。

 4日に実施した現地調査では、二酸化硫黄の放出量は1日あたり400ト
ン(前回8月26日200トン)とやや少ない状態でした。

 火山性地震は6日にやや多くなりましたが、それ以外は少ない状態で経過
しました。噴火に伴う火山性微動が発生しています。

 9月4日からの火山性地震、火山性微動、爆発的噴火の回数は以下のとお
りです。なお、回数は速報値であり、精査の結果、後日変更することがあり
ます。

              火山性地震  火山性微動  爆発的噴火
   9月 4日        34回    36回     6回
      5日        44回    36回     6回
      6日        51回    27回     6回
      7日15時まで   26回    14回     3回

2.防災上の警戒事項等
 昭和火口及び南岳山頂火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を
描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒してください。
 風下側では火山灰だけでなく小さな噴石(火山れき)が遠方まで風に流さ
れて降るため注意してください。
 爆発的噴火に伴う大きな空振によって窓ガラスが割れるなどのおそれがあ
るため注意してください。また、降雨時には土石流に注意してください。

  次の火山の状況に関する解説情報は、11日(金)16時頃に発表の予定
です。
  なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。

<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>