火山名 阿蘇山 火山の状況に関する解説情報 第33号 平成27年4月27日16時00分 福岡管区気象台 **(本 文)** <火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続> 1.火山活動の状況 (4月24日から27日15時) 阿蘇山では連続的な噴火活動が続いています。 遠望観測では、24日と26日に噴煙が最高で火口縁上1500mまで上 がりました。 24日に実施した現地調査では、中岳第一火口内の141火孔から火山灰 を噴出し、時折、噴石が最高で火口縁上200mまで上がっているのを確認 しました。 本日(27日)、実施した電話による聞き取り調査では、熊本県南阿蘇村 を中心に大分県竹田市付近から宮崎県高千穂町付近にかけての広い範囲で降 灰を確認しました。 遠望カメラ(高感度カメラ)で、赤熱した噴石が最高で火口縁上300m まで上がっていることを確認したほか、火映を時々観測しました。 火山性微動の振幅は、概ね大きな状態が継続しています。また、噴火に伴 う空振を時々観測しました。 GNSS連続観測では、深部にマグマだまりがあると考えられている草千 里を挟む基線の伸びは、停滞しています。 2.防災上の警戒事項等 中岳第一火口から概ね1kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散す る大きな噴石に警戒してください。火口周辺では強風時に小さな噴石が1k mを超えて降るため、風下側では火山灰だけでなく小さな噴石にも注意して ください。 次の火山の状況に関する解説情報は、5月1日(金)16時頃に発表の予 定です。 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。 <火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続>