火山名 阿蘇山 火山の状況に関する解説情報 第30号 平成27年4月17日16時00分 福岡管区気象台 **(本 文)** <火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続> 1.火山活動の状況 (4月13日から17日15時) 阿蘇山では連続的な噴火活動が続いています。 遠望観測では、噴煙が最高で火口縁上900mまで上がりました。 16日と17日に実施した現地調査では、火口付近で鳴動を確認しました 。火口内では噴石が上がっているのを確認しました。 中岳第一火口では、夜間に高感度カメラで火映を時々観測しました。 火山性微動の振幅は、概ね大きな状態が継続しています。また、噴火に伴 う空振を時々観測しました。 GNSS連続観測では、深部にマグマだまりがあると考えられている草千 里を挟む基線の伸びは、停滞しています。 2.防災上の警戒事項等 中岳第一火口から概ね1kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散す る大きな噴石に警戒してください。火口周辺では強風時に小さな噴石が1k mを超えて降るため、風下側では火山灰だけでなく小さな噴石にも注意して ください。 次の火山の状況に関する解説情報は、20日(月)16時頃に発表の予定 です。 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。 <火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続>