火山名  阿蘇山  火山の状況に関する解説情報  第24号
平成27年3月27日16時00分  福岡管区気象台

**(本  文)**
<火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続>

1.火山活動の状況
(3月23日から27日15時)
 阿蘇山では、噴火活動が続いています。

 遠望観測では、噴煙が最高で火口縁上1300mまで上がりました。

 23日及び25日に実施した現地調査では、141火孔からの大きな鳴動
を確認しました。二酸化硫黄の放出量は1日あたり2200トン及び370
0トン(前回17日800トン)と多い状態でした.
 中岳第一火口では、23日から27日にかけて夜間に高感度カメラで火映
を観測しました。

 火山性微動の振幅は、概ね大きな状態が継続し、噴火に伴う空振を時々確
認しました。

 GNSS連続観測では、深部にマグマだまりがあると考えられている草千
里を挟む基線で、わずかな伸びの傾向が認められます。

2.防災上の警戒事項等
 中岳第一火口から概ね1kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散す
る大きな噴石に警戒してください。火口周辺では強風時に小さな噴石が1k
mを超えて降るため、風下側では火山灰だけでなく小さな噴石にも注意して
ください。

  次の火山の状況に関する解説情報は、30日(月)16時頃に発表の予定
です。
  なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。

<火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続>