火山名 阿蘇山 火山の状況に関する解説情報 第15号 平成27年2月23日16時00分 福岡管区気象台 **(本 文)** <火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続> 1.火山活動の状況 (2月20日から2月23日15時) 阿蘇山では、活発な噴火活動が続いています。 遠望観測では、噴煙が最高で火口縁上900mまで上がりました。 20日に実施した現地調査では、141火孔から大きな鳴動とともに火山 灰を噴出し、時折、火口内で噴石が上がっているのを確認しました。また、 中岳第一火口周辺では、これまでの噴火活動で火山灰やスコリアが堆積して おり、火口中央部から南側400m付近で約26cmでした。 火山性微動の振幅は大きい状態が継続し、噴火に伴う空振を時々確認しま した。 GNSS連続観測で一部の基線にわずかな伸びの傾向が認められます。 2.防災上の警戒事項等 中岳第一火口から概ね1kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散す る大きな噴石に警戒してください。火口周辺では強風時に小さな噴石が1k mを超えて降るため、風下側では火山灰だけでなく小さな噴石にも注意して ください。 次の火山の状況に関する解説情報は、27日(金)16時頃に発表の予定 です。 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。 <火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続>