火山名  阿蘇山  火山の状況に関する解説情報  第8号
平成27年1月30日16時00分  福岡管区気象台

**(本  文)**
<火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続>

1.火山活動の状況
(1月26日から1月30日15時)
 阿蘇山では、活発な噴火活動が続いています。

 遠望観測では、噴煙が最高で火口縁上800mまで上がりました。

 中岳第一火口では、夜間に遠望カメラで、赤熱した噴石が火口縁上に上が
っていることを確認しました。

 火山性微動の振幅は大きい状態が継続し、噴火に伴う空振を時々確認しま
した。

 GNSS連続観測では、一部の基線にわずかな伸びの傾向が認められます
。
 なお、火山性地震、孤立型微動の回数は、火山性微動の振幅が大きいため
、計数できない状態となっています。

2.防災上の警戒事項等
 中岳第一火口から概ね1kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散す
る大きな噴石に警戒してください。火口周辺では強風時に小さな噴石が1k
mを超えて降るため、風下側では火山灰だけでなく小さな噴石にも注意して
ください。

  次の火山の状況に関する解説情報は、2月2日(月)16時頃に発表の予
定です。
  なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。

<火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続>