火山名  桜島  火山の状況に関する解説情報  第2号
平成27年1月6日10時30分  福岡管区気象台・鹿児島地方気象台

**(本  文)**
<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>

1.火山活動の状況
 大隅河川国道事務所の有村観測坑道及び京都大学防災研究所のハルタ山観
測総合坑道に設置している傾斜計及び伸縮計では、1日頃から山体の膨張と
考えられる変化がみられています。昨日(5日)以降も同様の変化が続いて
います。

 同様の変化がみられた、2012年7月24日及び2013年8月18日
には多量の噴煙を噴出する噴火が発生しており、今回も同規模もしくはそれ
以上の噴火が発生する可能性があります。

 今後の火山活動に注意して下さい。

2.防災上の警戒事項等
 昭和火口及び南岳山頂火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を
描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒してください。
 風下側では火山灰だけでなく小さな噴石(火山れき)が遠方まで風に流さ
れて降るため注意してください。
 爆発的噴火に伴う大きな空振によって窓ガラスが割れるなどのおそれがあ
るため注意してください。また、降雨時には土石流に注意してください。

  火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。

<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>