火山名  桜島  火山の状況に関する解説情報  第100号
平成26年12月12日16時00分  福岡管区気象台・鹿児島地方気象台

**(本  文)**
<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>

1.火山活動の状況
(12月8日から12月12日15時)
 桜島では、活発な噴火活動が続いています。
 
 昭和火口では、爆発的噴火が4回発生しました。8日13時44分と11
日18時52分の爆発的噴火では、弾道を描いて飛散する大きな噴石が3合
目(昭和火口より1300から1800m)まで達しました。また、同火口
では、夜間に高感度カメラで明瞭に見える火映を11日から12日にかけて
観測しました。

 南岳山頂火口では、噴火は発生しませんでした。

 火山性地震は少ない状態で経過しました。噴火に伴う火山性微動が発生し
ています。

 12月8日からの火山性地震、火山性微動、爆発的噴火の回数(速報値)
は以下のとおりです。
              火山性地震  火山性微動  爆発的噴火
 12月 8日        28回    16回     2回
 12月 9日         1回     0回     0回
 12月10日         7回     2回     0回
 12月11日        11回     5回     2回
 12月12日(15時まで)  2回     0回     0回

2.防災上の警戒事項等
 昭和火口及び南岳山頂火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を
描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒してください。
 風下側では火山灰だけでなく小さな噴石(火山れき)が遠方まで風に流さ
れて降るため注意してください。
 爆発的噴火に伴う大きな空振によって窓ガラスが割れるなどのおそれがあ
るため注意してください。また、降雨時には土石流に注意してください。

  次の火山の状況に関する解説情報は、15日(月)16時頃に発表の予定
です。
  なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。

<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>