火山名  桜島  火山の状況に関する解説情報  第87号
平成26年10月27日16時00分  福岡管区気象台・鹿児島地方気象台

**(本  文)**
<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>

1.火山活動の状況
(10月24日から10月27日15時)
 桜島では、噴火活動が続いています。
 
 昭和火口では、爆発的噴火が2回発生しました。24日12時05分の爆
発的噴火では、やや多量の噴煙が火口縁上3200mまで上がり、弾道を描
いて飛散する大きな噴石が4合目(昭和火口より800から1300m)ま
で達しました。また、同火口では、24日の夜間に高感度カメラで明瞭に見
える火映を観測しました。
 
 南岳山頂火口では、噴火は発生しませんでした。

 火山性地震は少ない状態で経過しました。噴火に伴う火山性微動が発生し
ています。

 
 10月24日からの火山性地震、火山性微動、爆発的噴火の回数(速報値
)は以下のとおりです。
              火山性地震  火山性微動  爆発的噴火
 10月24日        11回    11回     2回
 10月25日         3回    12回     0回
 10月26日        11回    15回     0回
 10月27日(15時まで)  2回     1回     0回

2.防災上の警戒事項等
 昭和火口及び南岳山頂火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を
描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒してください。
 風下側では火山灰だけでなく小さな噴石(火山れき)が遠方まで風に流さ
れて降るため注意してください。
 爆発的噴火に伴う大きな空振によって窓ガラスが割れるなどのおそれがあ
るため注意してください。また、降雨時には土石流に注意してください。

  次の火山の状況に関する解説情報は、31日(金)16時頃に発表の予定
です。
  なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。

<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>