火山名  阿蘇山  火山の状況に関する解説情報  第36号
平成26年10月3日16時40分  福岡管区気象台

**(本  文)**
<本文を訂正します>
<火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続>

1.火山活動の状況
(9月29日から10月3日15時)
 阿蘇山では、噴火は発生しませんでした。

 遠望観測では、白色の噴煙が火口縁上600mまで上がりました。
 29日に実施した現地調査では、中岳第一火口中央部噴気孔及び南側火口
壁付近の温度は高い状態が続いています。
 孤立型微動及び火山性地震は多い状態で経過しています。また、火山性微
動の振幅が時々大きくなりました。
 中岳第一火口では、夜間に阿蘇火山博物館設置の火口カメラで火炎を29
日及び30日に観測しました。
 地殻変動観測では、特段の変化は認められません。

 9月29日からの孤立型微動、火山性地震の回数(速報値)は以下のとお
りです。

                孤立型微動    火山性地震
  9月29日                   716回     136回
  9月30日          570回      96回
 10月 1日          522回     141回
 10月 2日          461回     123回
 10月 3日(15時まで)   246回      86回


<訂正箇所>

 10月2日及び3日の孤立型微動と火山性地震の回数を訂正します。

2.防災上の警戒事項等
 火口から概ね1kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな
噴石に警戒してください。
 風下側では降灰及び風の影響を受ける小さな噴石に注意してください。

<火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続>