火山名  阿蘇山  火山の状況に関する解説情報  第5号
平成26年1月22日16時00分  福岡管区気象台

**(本  文)**
<火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続>

1.火山活動の状況
 阿蘇山では、21日頃から火山性地震および孤立型微動の回数が増加し、
多い状態が続いています。

 16日に実施した中岳第一火口の現地調査では、湯だまりの量は1割でし
た。また、火口底中央部付近で高温(約360度)の噴気孔を確認し、噴気
孔からは火口内にとどまる程度の火山灰を含んだ噴煙を観測しました。

 本日(22日)実施した現地調査では、二酸化硫黄の放出量は1日あたり
1500トン(前回10日1500トン)と多い状態でした。

 今後、噴火が発生し、火口から概ね1kmの範囲では、大きな噴石が飛散
する可能性がありますので、火口周辺では警戒してください。

 1月16日からの火山性地震及び孤立型微動の回数(速報値)は以下のと
おりです。
                  火山性地震  孤立型微動
   1月16日          2回      5回
   1月17日          2回     21回
   1月18日          0回     27回
   1月19日          0回     75回
   1月20日          6回     38回
   1月21日        231回    334回
   1月22日(15時まで) 491回    138回

2.防災上の警戒事項等
 火口から概ね1kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな
噴石に警戒してください。
 風下側では降灰及び風の影響を受ける小さな噴石に注意してください。

  火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。

<火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続>