火山名  桜島  火山の状況に関する解説情報  第5号
平成26年1月20日16時00分  福岡管区気象台・鹿児島地方気象台

**(本  文)**
<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>

1.火山活動の状況
(1月17日から1月20日15時)
 桜島では、噴火活動が続いています。

 昭和火口では、爆発的噴火が2回発生し、弾道を描いて飛散する大きな噴
石が4合目(昭和火口より800から1300m)まで達しました。
 
 南岳山頂火口では、19日13時48分にごく小規模な噴火が発生し、噴
煙が火口縁上300mまで上がりました。

 17日に実施した現地観測では、二酸化硫黄の放出量は1日あたり800
トン(前回9日、1900トン)とやや少ない状況でした。

 火山性地震は少ない状態で経過しました。噴火に伴う火山性微動が発生し
ています。

 1月17日からの火山性地震、火山性微動、爆発的噴火の回数(速報値)
は以下のとおりです。
              火山性地震  火山性微動  爆発的噴火
  1月17日        20回    11回     2回
  1月18日         8回     4回     0回
  1月19日        17回     7回     0回
  1月20日(15時まで)  8回     6回     0回

2.防災上の警戒事項等
 昭和火口及び南岳山頂火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を
描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒してください。
 風下側では火山灰だけでなく小さな噴石(火山れき)が遠方まで風に流さ
れて降るため注意してください。
 爆発的噴火に伴う大きな空振によって窓ガラスが割れるなどのおそれがあ
るため注意してください。また、降雨時には土石流に注意してください。

  次の火山の状況に関する解説情報は、24日(金)16時頃に発表の予定
です。
  なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。

<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>