火山名  桜島  火山の状況に関する解説情報  第61号
平成25年7月29日16時00分  福岡管区気象台・鹿児島地方気象台

**(本  文)**
<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>

1.火山活動の状況
(7月26日から7月29日15時)
 桜島では、活発な噴火活動が続いています。
 昭和火口では、爆発的噴火が10回発生しました。このうち28日22時
21分の爆発的噴火では、弾道を描いて飛散する大きな噴石が3合目(昭和
火口より1300から1800m)まで達し、やや多量の噴煙が火口縁上2
800mまで上がりました。

 南岳山頂火口では、噴火は発生しませんでした。

 火山性地震は26日に一時的に増加しましたが、それ以外は少ない状態で
経過しました。噴火に伴う火山性微動が発生しています。

 7月26日からの火山性地震、火山性微動、爆発的噴火の回数(速報値)
は以下のとおりです。
            火山性地震  火山性微動  爆発的噴火
 7月26日        62回    16回     2回
 7月27日        20回    18回     2回
 7月28日        23回    12回     4回
 7月29日(15時まで) 15回    31回     2回

2.防災上の警戒事項等
 昭和火口及び南岳山頂火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を
描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒してください。
 風下側では火山灰だけでなく小さな噴石(火山れき)が遠方まで風に流さ
れて降るおそれがあるため注意してください。
 爆発的噴火に伴う大きな空振によって窓ガラスが割れるなどのおそれがあ
るため注意してください。また、降雨時には土石流に注意してください。

  次の火山の状況に関する解説情報は、8月2日(金)16時頃に発表の予
定です。
  なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。

<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>