火山名  桜島  火山の状況に関する解説情報  第30号
平成25年4月12日16時00分  福岡管区気象台・鹿児島地方気象台

**(本  文)**
<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>

1.火山活動の状況
(4月8日から4月12日15時)
 桜島では、噴火活動が続いています。
 昭和火口では、爆発的噴火は発生しませんでしたが時々ごく小規模な噴火
が発生しています。また、同火口では、夜間に高感度カメラで明瞭に見える
火映を観測しました。
   
 南岳山頂火口では、噴火は発生しませんでした。

 11日に実施した現地観測では、二酸化硫黄の平均放出量は1日あたり1
800トン(前回5日、2300トン)とやや多い状態でした。

 火山性地震は少ない状態で経過しました。ごく小規模な噴火に伴う火山性
微動が発生しています。

 4月8日からの火山性地震、火山性微動、爆発的噴火の回数(速報値)は
以下のとおりです。
             火山性地震  火山性微動  爆発的噴火
 4月  8日         0回     0回     0回
 4月  9日         2回     1回     0回
 4月 10日         5回     2回     0回
 4月 11日         0回     0回     0回
 4月 12日(15時まで)  0回     0回     0回

2.防災上の警戒事項等
 昭和火口及び南岳山頂火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を
描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒してください。
 風下側では火山灰だけでなく小さな噴石(火山れき)が遠方まで風に流さ
れて降るおそれがあるため注意してください。
 爆発的噴火に伴う大きな空振によって窓ガラスが割れるなどのおそれがあ
るため注意してください。また、降雨時には土石流に注意してください。

  次の火山の状況に関する解説情報は、15日(月)16時頃に発表の予定
です。
  なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。

<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>