火山名  霧島山(新燃岳)  火山の状況に関する解説情報  第13号
平成25年3月8日16時00分  福岡管区気象台・鹿児島地方気象台

**(本  文)**
<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>

1.火山活動の状況
(3月4日から3月8日15時)
 新燃岳では、5日以降火山性地震のやや多い状態が続いています。

 3月4日からの火山性地震の回数(速報値)は以下のとおりです。
                   火山性地震
     3月 4日            2回
     3月 5日           67回
     3月 6日           52回
     3月 7日           10回
     3月 8日(15時まで)    67回

 本日(8日)鹿児島県の協力を得て実施した上空からの調査では、前回(
2月13日)と比較して、火口内に蓄積された溶岩の形状や火口内の噴気の
状況に変化は認められませんでした。
 傾斜計では火山活動に伴う特段の変化は認められておらず、火山性微動も
観測されていません。
 遠望観測では、火口内にとどまる程度の白色の噴煙を観測し、噴煙活動に
特段の変化はありません。

 今後の火山活動の推移に注意してください。

2.防災上の警戒事項等
 新燃岳火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する
大きな噴石に警戒してください。
 噴火時には、風下側で火山灰だけでなく小さな噴石(火山れき)が風に流
されて降るおそれがあるため注意してください。
 噴火警報や霧島山上空の風情報に留意してください。
 降雨時には泥流や土石流に警戒してください。降雨に関する情報に留意し
てください。

  次の火山の状況に関する解説情報は、11日(月)16時頃に発表の予定
です。
  なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。

<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>