火山名  桜島  火山の状況に関する解説情報  第17号
平成25年2月25日16時00分  福岡管区気象台・鹿児島地方気象台

**(本  文)**
<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>

1.火山活動の状況
(2月22日から2月25日15時)
 桜島では、活発な噴火活動が続いています。
 昭和火口では、爆発的噴火が15回発生しました。このうち23日04時
10分の爆発的噴火では、弾道を描いて飛散する大きな噴石が3合目(昭和
火口より1300から1800m)まで達し、ごく小規模な火砕流が昭和火
口の東約400mまで流下しました。同火口で火砕流が確認されたのは、2
012年12月26日以来です。また、同火口では、夜間に明瞭に見える火
映を22日から23日にかけて観測しました。
   
 南岳山頂火口では、噴火は発生しませんでした。

 火山性地震は少ない状態で経過しました。噴火に伴う火山性微動が発生し
ています。

 2月22日からの火山性地震、火山性微動、爆発的噴火の回数(速報値)
は以下のとおりです。
             火山性地震  火山性微動  爆発的噴火
 2月22日        10回     4回     2回
 2月23日        25回     8回     5回
 2月24日        22回     6回     7回
 2月25日(15時まで)  9回     2回     1回

2.防災上の警戒事項等
 昭和火口及び南岳山頂火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を
描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒が必要です。
 風下側では火山灰だけでなく小さな噴石(火山れき)が遠方まで風に流さ
れて降るおそれがあるため注意してください。
 爆発的噴火に伴う大きな空振によって窓ガラスが割れるなどのおそれがあ
るため注意してください。また、降雨時には土石流に注意してください。

  次の火山の状況に関する解説情報は、3月1日(金)16時頃に発表の予
定です。
  なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。

<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>