火山名  桜島  火山の状況に関する解説情報  第14号
平成25年2月15日16時10分  福岡管区気象台・鹿児島地方気象台

**(本  文)**
<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>

1.火山活動の状況
(2月12日から2月15日15時)
 桜島では、活発な噴火活動が続いています。
 昭和火口では、爆発的噴火が16回発生し、弾道を描いて飛散する噴石が
4合目(昭和火口より800から1300m)まで達しました。
   
 南岳山頂火口では、噴火は発生しませんでした。

 14日に実施した現地観測では、二酸化硫黄の平均放出量は1日あたり8
00トン(前回7日、1500トン)とやや少ない状態でした。

 火山性地震は少ない状態で経過しました。噴火に伴う火山性微動が発生し
ています。

 2月12日からの火山性地震、火山性微動、爆発的噴火の回数(速報値)
は以下のとおりです。
             火山性地震  火山性微動  爆発的噴火
  2月12日        29回    24回     4回
  2月13日        19回    18回     4回
  2月14日        19回    26回     6回
  2月15日(15時まで) 13回    13回     2回

2.防災上の警戒事項等
 昭和火口及び南岳山頂火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を
描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒が必要です。
 風下側では火山灰だけでなく小さな噴石(火山れき)が遠方まで風に流さ
れて降るおそれがあるため注意してください。
 爆発的噴火に伴う大きな空振によって窓ガラスが割れるなどのおそれがあ
るため注意してください。また、降雨時には土石流に注意してください。

  次の火山の状況に関する解説情報は、18日(月)16時頃に発表の予定
です。
  なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。

<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>