火山名  桜島  火山の状況に関する解説情報  第9号
平成25年2月1日16時00分  福岡管区気象台・鹿児島地方気象台

**(本  文)**
<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>

1.火山活動の状況
(1月28日から2月1日15時)
 桜島では、活発な噴火活動が続いています。
 昭和火口では、爆発的噴火が13回発生しました。このうち31日23時
42分の爆発的噴火では、弾道を描いて飛散する大きな噴石が3合目(昭和
火口より1300から1800m)まで達しました。また、同火口では、夜
間に高感度カメラで明瞭に見える火映を時々観測しました。
   
 南岳山頂火口では、噴火は発生しませんでした。

 28日に実施した現地観測では、二酸化硫黄の平均放出量は1日あたり1
700トン(前回24日、4100トン)とやや多い状態でした。

 火山性地震はやや多い状態で経過していましたが、30日以降は少ない状
態です。噴火に伴う火山性微動が発生しています。

 1月28日からの火山性地震、火山性微動、爆発的噴火の回数(速報値)
は以下のとおりです。
             火山性地震  火山性微動  爆発的噴火
  1月28日        52回    30回     1回
  1月29日        69回    11回     1回
  1月30日        22回     2回     1回
  1月31日        35回     6回     4回
  2月 1日(15時まで) 28回     3回     6回

2.防災上の警戒事項等
 昭和火口及び南岳山頂火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を
描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒が必要です。
 風下側では火山灰だけでなく小さな噴石(火山れき)が遠方まで風に流さ
れて降るおそれがあるため注意してください。
 爆発的噴火に伴う大きな空振によって窓ガラスが割れるなどのおそれがあ
るため注意してください。また、降雨時には土石流に注意してください。

  次の火山の状況に関する解説情報は、4日(月)16時頃に発表の予定で
す。
  なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。

<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>