火山名  霧島山(新燃岳)  火山の状況に関する解説情報  第49号
平成24年6月18日16時00分  福岡管区気象台・鹿児島地方気象台

**(本  文)**
<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>

1.火山活動の状況
(6月15日から6月18日15時)
 霧島山(新燃岳)では、噴火の発生はありませんでした。
 火山性地震は、増減を繰り返しながらやや多い状態が続いているものの、
今期間は少ない状態でした。火山性微動は観測されていません。
 遠望観測では、噴煙の色は白色で、高度は火口縁上最高50mでした。噴
煙活動に特段の変化はありません。
 傾斜計では、火山活動に伴う特段の変化は認められません。

 6月15日からの火山性地震と爆発的噴火の回数(速報値)は以下のとお
りです。
               火山性地震    爆発的噴火
   6月15日          0回       0回
   6月16日          2回       0回
   6月17日          2回       0回
   6月18日(15時まで)   0回       0回

2.防災上の警戒事項等
 新燃岳火口から概ね3kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する
大きな噴石に警戒が必要です。
 風下側では火山灰だけでなく小さな噴石(火山れき)が遠方まで風に流さ
れて降るおそれがあるため注意してください。2011年の噴火では、風に
流されて直径4cm程度の小さな噴石(火山れき)が新燃岳火口から10k
mを超えて降りました。
 また、爆発的噴火に伴う大きな空振によって窓ガラスが割れるなどのおそ
れがあるため注意してください。気象台の発表する噴火警報や霧島山上空の
風情報に留意してください。
 降雨時には泥流や土石流に警戒が必要です。降雨に関する情報に留意して
ください。

  次の火山の状況に関する解説情報は、22日(金)16時頃に発表の予定
です。
  なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。

<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>