火山名  桜島  火山の状況に関する解説情報  第37号
平成24年5月7日16時00分  福岡管区気象台・鹿児島地方気象台

**(本  文)**
<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>

1.火山活動の状況
(5月1日から5月7日15時)
 桜島は、活発な噴火活動が続いています。
 昭和火口では、爆発的噴火が17回発生し、弾道を描いて飛散する大きな
噴石が4合目(昭和火口より800から1300m)まで達しました。
 また、同火口では夜間に高感度カメラで明瞭に見える火映を時々観測しま
した。

 南岳山頂火口でも、5月3日と5日にごく小規模な噴火が発生しました。

 火山性地震は少ない状態です。噴火に伴う火山性微動が発生しています。

 5月1日からの火山性地震、火山性微動、爆発的噴火の回数(速報値)は
以下のとおりです。
             火山性地震  火山性微動  爆発的噴火
  5月 1日        14回     9回     2回
  5月 2日        13回     4回     2回
  5月 3日        47回    26回     6回
  5月 4日         7回    17回     1回
  5月 5日        13回     5回     0回
  5月 6日         8回     2回     1回
  5月 7日(15時まで) 12回     1回     5回

2.防災上の警戒事項等
 昭和火口及び南岳山頂火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を
描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒が必要です。
 風下側では降灰及び遠方でも風に流されて降る小さな噴石(火山れき)に
注意が必要です。
 また、爆発的噴火に伴う大きな空振や、降雨時には土石流に注意が必要で
す。

  次の火山の状況に関する解説情報は、11日(金)16時頃に発表の予定
です。
  なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。

<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>