火山名  桜島  火山の状況に関する解説情報  第29号
平成24年4月6日16時00分  福岡管区気象台・鹿児島地方気象台

**(本  文)**
<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>

1.火山活動の状況
(4月2日から4月6日15時)
 桜島は、活発な噴火活動が続いています。
 昭和火口では、爆発的噴火が17回発生しました。このうち3日23時5
4分の爆発的噴火では、弾道を描いて飛散する大きな噴石が3合目(昭和火
口より1300から1800m)まで達しました。
また、同火口では夜間に高感度カメラで明瞭に見える火映を時々観測しまし
た。

 南岳山頂火口でも、2日にごく小規模な噴火が発生しました。

 火山性地震は少ない状態です。噴火に伴う火山性微動が発生しています。

 2日に実施した現地調査では、二酸化硫黄の平均放出量は一日あたり27
00トン(前回3月28日、2400トン)と、多い状態でした。

 5日に、海上自衛隊第72航空隊鹿屋航空分遣隊の協力を得て行った上空
からの調査では、昭和火口の火口底に赤熱した少量の溶岩を確認しました。
現在、火山灰の噴出量や地殻変動に特段の変化はないことから、大量のマグ
マが桜島直下に移動した可能性は低く、ただちに火口外に溶岩を流出するこ
とはないと考えられます。

 4月2日からの火山性地震、火山性微動、爆発的噴火の回数(速報値)は
以下のとおりです。
             火山性地震  火山性微動  爆発的噴火
  4月 2日        11回     6回     3回
  4月 3日        21回     5回     6回
  4月 4日        23回    28回     3回
  4月 5日        19回     5回     0回
  4月 6日(15時まで) 12回     6回     5回

2.防災上の警戒事項等
 昭和火口及び南岳山頂火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を
描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒が必要です。
 風下側では降灰及び遠方でも風に流されて降る小さな噴石(火山れき)に
注意が必要です。
 また、爆発的噴火に伴う大きな空振や、降雨時には土石流に注意が必要で
す。

  次の火山の状況に関する解説情報は、9日(月)16時頃に発表の予定で
す。
  なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。

<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>