火山名  桜島  火山の状況に関する解説情報  第7号
平成24年1月20日16時00分  福岡管区気象台・鹿児島地方気象台

**(本  文)**
<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>

1.火山活動の状況
(1月16日から1月20日15時)
 桜島は、活発な噴火活動が続いています。
 昭和火口では、爆発的噴火が26回発生しました。このうち16日00時
16分、20日05時45分及び06時17分の爆発的噴火では、弾道を描
いて飛散する大きな噴石が3合目(昭和火口より1300から1800m)
まで達しました。
 南岳山頂火口では、噴火は発生しませんでした。

 18日に実施した現地観測では、二酸化硫黄の平均放出量は一日あたり2
800トン(前回6日、2500トン)と、多い状態でした。

 火山性地震は少ない状態です。噴火に伴う火山性微動が発生しています。

 1月16日からの火山性地震、火山性微動、爆発的噴火の回数(速報値)
は以下のとおりです。
             火山性地震  火山性微動  爆発的噴火
  1月16日        30回    25回     6回
  1月17日        25回     4回     7回
  1月18日        10回     5回     2回
  1月19日        17回     8回     9回
  1月20日(15時まで)  6回     5回     2回

2.防災上の警戒事項等
 昭和火口及び南岳山頂火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を
描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒が必要です。
 風下側では降灰及び遠方でも風に流されて降る小さな噴石(火山れき)に
注意が必要です。
 降雨時には土石流に注意が必要です。

  次の火山の状況に関する解説情報は、23日(月)16時頃に発表の予定
です。
  なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。

<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>