火山名  桜島  火山の状況に関する解説情報  第103号
平成23年12月19日16時00分  福岡管区気象台・鹿児島地方気象台

**(本  文)**
<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>

1.火山活動の状況
(12月16日から12月19日15時)
 昭和火口では、爆発的噴火が16回発生しました。このうち19日03時
20分、04時35分及び06時28分の爆発的噴火では、弾道を描いて飛
散する大きな噴石が3合目(昭和火口より1300から1800m)まで達
しました。
 南岳山頂火口では、噴火は発生していません。
  
 火山性地震は18日に一時的に増加したものの、それ以外は少ない状態で
す。噴火に伴う火山性微動が時々発生しています。

 12月16日からの火山性地震、火山性微動、爆発的噴火の回数(速報値
)は以下のとおりです。
             火山性地震  火山性微動  爆発的噴火
 12月16日        32回     9回     6回
 12月17日        27回     4回     5回
 12月18日        50回    39回     1回
 12月19日(15時まで) 12回     8回     4回

2.防災上の警戒事項等
 昭和火口及び南岳山頂火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を
描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒が必要です。
 風下側では降灰及び遠方でも風に流されて降る小さな噴石(火山れき)に
注意が必要です。
 降雨時には土石流に注意が必要です。

  次の火山の状況に関する解説情報は、22日(木)16時頃に発表の予定
です。
  なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。

<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>