火山名  桜島  火山の状況に関する解説情報  第101号
平成23年12月16日16時00分  福岡管区気象台・鹿児島地方気象台

**(本  文)**
<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>

1.火山活動の状況
(12月12日から12月16日15時)
 昭和火口では、爆発的噴火が20回発生しました。このうち15日09時
24分の爆発的噴火では、弾道を描いて飛散する大きな噴石が3合目(昭和
火口より1300から1800m)まで達しました。
 南岳山頂火口では、12日と13日にごく小規模の噴火が発生しました。

 14日に実施した現地観測では、二酸化硫黄の平均放出量は一日あたり1
800トンと、やや多い状態でした。   
 火山性地震は14日に一時的に増加したものの、それ以外は少ない状態で
す。噴火に伴う火山性微動が時々発生しています。

 12月12日からの火山性地震、火山性微動、爆発的噴火の回数(速報値
)は以下のとおりです。
             火山性地震  火山性微動  爆発的噴火
 12月12日        48回    18回     5回
 12月13日        11回    36回     1回
 12月14日        66回    45回     6回
 12月15日        37回    31回     3回
 12月16日(15時まで) 23回     8回     5回

2.防災上の警戒事項等
 昭和火口及び南岳山頂火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を
描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒が必要です。
 風下側では降灰及び遠方でも風に流されて降る小さな噴石(火山れき)に
注意が必要です。
 降雨時には土石流に注意が必要です。

  次の火山の状況に関する解説情報は、19日(月)16時頃に発表の予定
です。
  なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。

<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>