火山名  桜島  火山の状況に関する解説情報  第93号
平成23年11月18日16時00分  福岡管区気象台・鹿児島地方気象台

**(本  文)**
<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>

1.火山活動の状況
(11月14日から11月18日15時)
 昭和火口では、爆発的噴火が11回発生しました。このうち14日01時
39分と15日02時29分の爆発的噴火では、弾道を描いて飛散する大き
な噴石が3合目(昭和火口より1300から1800m)まで達しました。
 南岳山頂火口では、噴火は発生していません。

 14日に実施した現地観測では、二酸化硫黄の平均放出量は一日あたり1
200トン(前回10月20日、2500トン)と、やや多い状態でした。
  
 火山性地震は少ない状態です。噴火に伴う火山性微動が時々発生していま
す。

 11月14日からの火山性地震、火山性微動、爆発的噴火の回数(速報値
)は以下のとおりです。
             火山性地震  火山性微動  爆発的噴火
 11月14日        16回    31回     5回
 11月15日         9回    15回     3回
 11月16日         7回     3回     1回
 11月17日         2回     1回     2回
 11月18日(15時まで)  4回     7回     0回

2.防災上の警戒事項等
 昭和火口及び南岳山頂火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を
描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒が必要です。
 風下側では降灰及び遠方でも風に流されて降る小さな噴石(火山れき)に
注意が必要です。
 降雨時には土石流に注意が必要です。

  次の火山の状況に関する解説情報は、21日(月)16時頃に発表の予定
です。
  なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。

<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>