火山名  桜島  火山の状況に関する解説情報  第78号
平成23年10月3日16時00分  福岡管区気象台・鹿児島地方気象台

**(本  文)**
<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>

1.火山活動の状況
(9月30日から10月3日15時)
 昭和火口では、爆発的噴火が19回発生し、弾道を描いて飛散する大きな
噴石が4合目(昭和火口より800から1300m)まで達しました。
 南岳山頂火口では、噴火は発生していません。 
 
 火山性地震は少ない状態です。噴火に伴う火山性微動が発生しています。

 9月30日からの火山性地震、火山性微動、爆発的噴火の回数(速報値)
は以下のとおりです。
             火山性地震  火山性微動  爆発的噴火
  9月30日        30回    41回     7回
 10月 1日        21回    55回     3回
 10月 2日        20回    37回     6回
 10月 3日(15時まで) 19回    12回     3回

2.防災上の警戒事項等
 昭和火口及び南岳山頂火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を
描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒が必要です。
 風下側では降灰及び遠方でも風に流されて降る小さな噴石(火山れき)に
注意が必要です。
 降雨時には土石流に注意が必要です。

  次の火山の状況に関する解説情報は、7日(金)16時頃に発表の予定で
す。
  なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。

<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>