火山名  桜島  火山の状況に関する解説情報  第20号
平成23年3月11日16時00分  福岡管区気象台・鹿児島地方気象台

**(本  文)**
<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>

1.火山活動の状況(3月7日〜3月11日15時)
 昭和火口では、爆発的噴火が10回発生し、弾道を描いて飛散する大きな
噴石が4合目(昭和火口から800〜1300m)まで達しました。
 南岳山頂火口では、噴火は発生していません。 
 
 火山性地震はやや多い状態です。噴火に伴う火山性微動が発生しています
。

 3月7日からの火山性地震、火山性微動、爆発的噴火の回数(速報値)は
以下のとおりです。

             火山性地震  火山性微動  爆発的噴火
 3月 7日         41回     0回     0回
 3月 8日         67回     2回     4回
 3月 9日         84回    10回     3回
 3月10日         28回     1回     2回
 3月11日(15時まで)  17回     3回     1回

 3月7日と9日に実施した桜島火山ガス観測では、1日あたりの二酸化硫
黄の放出量は1200〜1700トンとやや多い状態でした。
 
2.防災上の警戒事項等
 昭和火口及び南岳山頂火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を
描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒が必要です。
 風下側では降灰及び遠方でも風に流されて降る小さな噴石(火山れき)に
注意が必要です。
 降雨時には土石流に注意が必要です。

 次の火山の状況に関する解説情報は、3月14日(月)16時頃に発表の
予定です。
 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。

<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>