火山名  霧島山(新燃岳)  火山の状況に関する解説情報  第40号
平成23年2月21日16時00分  福岡管区気象台・鹿児島地方気象台

**(本  文)**
<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>

1.火山活動の状況(18日〜21日15時)
 霧島山(新燃岳)では、18日18時16分に爆発的噴火が発生し、噴煙
が火口縁上3000mまで上がり、南へ流れました。この爆発的噴火により
、弾道を描いて飛散する大きな噴石が火口から1kmまで達しました。爆発
的噴火の発生は2月14日以来で、12回目です。
 2月18日の爆発的噴火以降、噴火は観測されていません。

 火山性地震は、増減を繰り返しながら多い状態が続いています。火山性微
動は、18日の爆発的噴火発生直後に観測されましたが、18日20時以降
は観測されていません。

 遠望観測では、18日の爆発的噴火発生時以外は、白色の噴煙が火口縁上
50〜700mまで上がっています。

2.防災上の警戒事項等
 新燃岳火口から概ね4kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する
大きな噴石に警戒が必要です。
 新燃岳火口から概ね3kmの範囲では、噴火に伴う火砕流に警戒が必要で
す。
 風下側では降灰及び遠方でも風に流されて降る小さな噴石(火山れき)に
注意が必要です。これまでの噴火では、風に流されて直径4cm程度の小さ
な噴石(火山れき)が新燃岳火口から10kmを超えて降りました。
 また、爆発的噴火に伴う大きな空振に注意が必要です。噴火警報等及び霧
島山上空の風情報に注意してください。
 降雨時には泥流や土石流に警戒が必要です。降雨に関する情報に注意して
ください。

 
 次の火山の状況に関する解説情報は、2月25日(金)16時頃に発表の
予定です。
 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。

<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>