火山名  霧島山（新燃岳）  火山の状況に関する解説情報  第３５号
平成２３年２月１５日１６時００分  福岡管区気象台・鹿児島地方気象台

＊＊（本  文）＊＊
＜火口周辺警報（噴火警戒レベル３、入山規制）が継続＞

１．火山活動の状況（１４日１６時〜１５日１６時）
　霧島山（新燃岳）では、１４日０５時０７分の爆発的噴火以降、噴火は観
測されていません。
　遠望観測では、白色の噴煙が火口縁上１００ｍ上がっているのを確認しま
した。

２．防災上の警戒事項等
　新燃岳火口から概ね４ｋｍの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する
大きな噴石に警戒が必要です。
　新燃岳火口から概ね３ｋｍの範囲では、噴火に伴う火砕流に警戒が必要で
す。
　風下側では降灰及び風の影響を受ける小さな噴石（火山れき）に注意が必
要です。これまでの噴火では、直径４ｃｍから６ｃｍの小さな噴石は新燃岳
火口から７ｋｍ付近にまで達しており、風の状況によっては１０ｋｍを超え
ることもあります。また、爆発的噴火に伴う大きな空振に注意が必要です。
　降雨時には泥流や土石流に注意が必要です。

　次の火山の状況に関する解説情報は、２月１６日（水）１６時頃に発表の
予定です。
　なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。

＜火口周辺警報（噴火警戒レベル３、入山規制）が継続＞