火山名  桜島  火山の状況に関する解説情報  第12号
平成23年2月11日16時00分  福岡管区気象台・鹿児島地方気象台

**(本  文)**
<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続)>

1.火山活動の状況(2月7日〜2月11日15時)
 昭和火口では、爆発的噴火が15回発生し、弾道を描いて飛散する大きな
噴石が5合目(昭和火口から500〜800m)まで達しました。
 南岳山頂火口では、7日に爆発的噴火が2回発生し、弾道を描いて飛散す
る大きな噴石が8合目(500〜700m)まで達しました。 
 
 火山性地震はやや増加しています。噴火に伴う火山性微動が発生していま
す。

 2月7日からの火山性地震、火山性微動、爆発的噴火の回数(速報値)は
以下のとおりです。

             火山性地震  火山性微動  爆発的噴火
 2月 7日         29回    12回     7回
 2月 8日          6回     5回     4回
 2月 9日          6回     4回     1回
 2月10日          3回     0回     0回
 2月11日(15時まで)  15回    37回     5回
 
2.防災上の警戒事項等
 昭和火口及び南岳山頂火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を
描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒が必要です。
 風下側では降灰及び風の影響を受ける小さな噴石(火山れき)に注意が必
要です。
 降雨時には土石流に注意が必要です。

 次の火山の状況に関する解説情報は、2月14日(月)16時頃に発表の
予定です。
 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。

<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>