火山名  霧島山(新燃岳)  火山の状況に関する解説情報  第15号
平成23年1月30日16時00分  福岡管区気象台・鹿児島地方気象台

**(本  文)**
<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>

1.火山活動の状況(1月29日〜1月30日15時)
 霧島山(新燃岳)では、小規模な噴火及び火山性微動が現在も継続してい
ます。
 本日(30日)の噴煙は東に流れ、火口縁上500mで雲に入りました。
爆発的噴火が13時57分に発生し、噴煙の高さは、雲のため不明でした。

 火山性地震は、昨日(29日)は241回で、本日(30日)は15時現
在で504回観測しており、小さな空振を伴うものも時折発生しています。
また、火山体が火山灰を放出して収縮する地殻変動が観測されています。こ
のことから、火口内で噴石を飛散させる小規模な噴火が断続的に発生してい
るものと推定されます。
  
 新燃岳では、火口から概ね2kmの範囲に影響を及ぼす程度の噴火が発生
する可能性があります。

2. 防災上の警戒事項等
 新燃岳から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大き
な噴石等に警戒が必要です。
 これから明日にかけて北西の風が強くなる予想であり、風下側では降灰及
び風の影響を受ける小さな噴石(火山れき)に注意が必要です。
 降雨時には泥流や土石流に注意が必要です。

 次の火山の状況に関する解説情報は、1月31日(月)16時頃に発表の
予定です。
 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。

<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>