火山名  桜島  火山の状況に関する解説情報  第4号
平成23年1月14日16時00分  福岡管区気象台・鹿児島地方気象台

**(本  文)**
<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>

1.火山活動の状況(1月11日〜1月14日15時)
 昭和火口では、爆発的噴火が3回発生し、弾道を描いて飛散する大きな噴
石が5合目(昭和火口から500〜800m)まで達しました。
 南岳山頂火口では、噴火は発生していません。
 
 火山性地震は少ない状態です。噴火に伴う火山性微動が発生しています。

 大隅河川国道事務所設置の水管傾斜計では、平成22年7月頃から、マグ
マ供給量より火山灰噴出量が上回ったためと考えられる沈降傾向がみられて
いましたが、現在では火山灰噴出量が減少し、沈降傾向も停滞しています。

 1月11日からの火山性地震、火山性微動、爆発的噴火の回数(速報値)
は以下のとおりです。

             火山性地震  火山性微動  爆発的噴火
 1月11日         17回    20回     0回
 1月12日         15回    24回     0回
 1月13日         20回    25回     3回
 1月14日(15時まで)   7回     8回     0回
 
2.防災上の警戒事項等
 昭和火口及び南岳山頂火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を
描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒が必要です。
 風下側では降灰及び風の影響を受ける小さな噴石(火山れき)に注意が必
要です。
 降雨時には土石流に注意が必要です。

 次の火山の状況に関する解説情報は、1月17日(月)16時頃に発表の
予定です。
 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。

<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>