火山名  桜島  火山の状況に関する解説情報  第102号
平成22年12月27日16時00分  福岡管区気象台・鹿児島地方気象台

**(本  文)**
<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>

1.火山活動の状況(12月24日〜12月27日15時)       
 昭和火口では、今期間、ごく小規模な噴火が時々発生しました。
 南岳山頂火口では、噴火は発生していません。
 
 火山性地震は少ない状態です。噴火に伴う火山性微動が発生しています。

 大隅河川国道事務所設置の水管傾斜計では、12月に入って一時的に桜島
直下へのマグマの供給量の増加によると考えられるわずかな変化が認められ
ましたが、現在は停滞しています。
 
 12月24日からの火山性地震、火山性微動、爆発的噴火の回数(速報値
)は以下のとおりです。

             火山性地震  火山性微動  爆発的噴火
 12月24日        13回     3回     0回
 12月25日        12回    15回     0回
 12月26日        21回    48回     0回 
 12月27日(15時まで) 10回    14回     0回
 
2.防災上の警戒事項等
 昭和火口及び南岳山頂火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を
描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒が必要です。
 風下側では降灰及び風の影響を受ける小さな噴石(火山れき)に注意が必
要です。
 降雨時には土石流に注意が必要です。

 次の火山の状況に関する解説情報は、平成23年1月4日(火)16時頃
に発表の予定です。
 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。

<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>