火山名  桜島  火山の状況に関する解説情報  第81号
平成22年10月15日16時00分  福岡管区気象台・鹿児島地方気象台

**(本  文)**
<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続)>

1.火山活動の状況(10月13日〜10月15日15時)       
 昭和火口では、今期間、爆発的噴火が2回発生し、弾道を描いて飛散する
大きな噴石が4合目(昭和火口から800〜1300m)まで達しました。
 南岳山頂火口では、噴火は発生していません。
 
 火山性地震は少ない状態です。噴火に伴う火山性微動が発生しています。
 
 10月13日からの火山性地震、火山性微動、爆発的噴火の回数(速報値
)は以下のとおりです。

             火山性地震  火山性微動  爆発的噴火
 10月13日         7回     1回     1回
 10月14日         6回     0回     0回
 10月15日(15時まで)  4回     0回     1回
 
2.防災上の警戒事項等
 昭和火口及び南岳山頂火口から2km程度の範囲では、噴火に伴う弾道を
描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒が必要です。
 風下側では降灰及び風の影響を受ける小さな噴石(火山れき)に注意が必
要です。
 降雨時には土石流に注意が必要です。

 次の火山の状況に関する解説情報は、10月18日(月)16時頃に発表
の予定です。
 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。

<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>