火山名  桜島  火山の状況に関する解説情報  第6号
平成22年1月22日16時10分  福岡管区気象台・鹿児島地方気象台

**(本  文)**
<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>

1.火山活動の状況(1月18日〜1月22日15時)
 昭和火口では、今期間、爆発的噴火が28回発生し、弾道を描いて飛散す
る大きな噴石が最大で4合目(昭和火口から800〜1300m)まで達し
ました。
 南岳山頂火口では、噴火は発生していません。

 火山性地震は少ない状態です。噴火に伴う火山性微動が発生しています。

 大隅河川国道事務所が有村観測坑道内に設置している傾斜計及び伸縮計の
観測では、山体の膨張を示すと考えられるわずかな変化が認められます。

 1月18日からの火山性地震、火山性微動、爆発的噴火の回数(速報値)
は以下のとおりです。
              火山性地震  火山性微動  爆発的噴火
  1月18日       16回     1回     6回
  1月19日       16回    14回     4回
  1月20日       15回    46回     8回
  1月21日       18回    20回     6回
  1月22日(15時まで)19回    28回     4回

2.防災上の警戒事項等
 昭和火口及び南岳山頂火口から2km程度の範囲では、噴火に伴う弾道を
描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒が必要です。
 風下側では降灰及び風の影響を受ける小さな噴石(火山れき)に注意が必
要です。
 降雨時には土石流に注意が必要です。

 次の火山の状況に関する解説情報は、1月25日(月)16時頃に発表の
予定です。
 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。

<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>