火山名  桜島  火山の状況に関する解説情報  第44号
平成21年7月13日16時00分  福岡管区気象台・鹿児島地方気象台

**(本  文)**
<火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続>

1.火山活動の状況
 昭和火口では、8日から本日(13日)15時にかけて爆発的噴火が12
回発生し、弾道を描いて飛散する大きな噴石が5合目(昭和火口から500
〜800m)まで達するなど、やや活発な噴火活動が続いています。

 火山性地震は少ない状態が続いています。

 大隅河川国道事務所が有村観測坑道に設置している傾斜計では、特段の変
化は観測されていません。

 7月8日からの火山性地震、火山性微動、爆発的噴火の回数(速報値)は
以下のとおりです。

           火山性地震 火山性微動 爆発的噴火
7月 8日        15回   39回    2回 
   9日        17回   75回    1回
  10日        16回   49回    2回
  11日         9回   27回    2回
  12日        15回   23回    2回
  13日(15時まで)  8回   17回    3回

2.防災上の警戒事項等
 桜島では、引き続き昭和火口及び南岳山頂火口から1km程度の範囲に大
きな噴石を飛散させる噴火が発生すると予想されますので、これらの火口周
辺では噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石に警戒が必要です。
 風下側では降灰及び風の影響を受ける小さな噴石(火山れき)に注意が必
要です。降雨時には土石流に注意が必要です。

 火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。

<火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続>