火山名 雌阿寒岳 噴火予報:警報解除 平成30年12月21日11時00分 札幌管区気象台 **(見出し)** <雌阿寒岳に噴火予報(噴火警戒レベル1、活火山であることに留意):警 報解除を発表> ポンマチネシリ火口から約500mの範囲に影響を及ぼす噴火の可能性は 低くなりました。 <噴火警戒レベルを2(火口周辺規制)から1(活火山であることに留意) に引下げ> **(本 文)** 1.火山活動の状況及び予報警報事項 11月20日からポンマチネシリ火口付近の浅いところを震源とする火山 性地震が増加しましたが、11月24日以降減少し、その後は少ない状態で 経過しています。火山性微動は観測されておらず、地殻変動にも特段の変化 はありません。 また、12月11日に北海道開発局の協力により実施した上空からの観測 や、12月19日に実施した現地調査では、ポンマチネシリ火口および周辺 で熱活動の高まりは認められませんでした。 これらのことから、ポンマチネシリ火口から約500mの範囲に影響を及 ぼす噴火の可能性は低くなったと考えられます。 雌阿寒岳では、火山性地震が増減を繰り返すなど、しばらくして活動が上 昇に転じる場合もありますので、今後の推移に留意する必要があります。 なお、定期的に発表していた火山の状況に関する解説情報は終了します。 2.対象市町村等 以下の市町村では、入山規制などの特段の警戒が必要なくなりました。 北海道:釧路市、足寄町 3.防災上の警戒事項等 火口内に影響する程度の噴出現象は突発的に発生する可能性がありますの で、火口内や近傍では火山ガスや火山灰噴出に注意してください。 **(参考:噴火警戒レベルの説明)** 【レベル5(避難)】:危険な居住地域からの避難等が必要。 【レベル4(避難準備)】:警戒が必要な居住地域での避難の準備、要配慮 者の避難等が必要。 【レベル3(入山規制)】:登山禁止や入山規制等危険な地域への立入規制 等。状況に応じて要配慮者の避難準備等。 【レベル2(火口周辺規制)】:火口周辺への立入規制等。 【レベル1(活火山であることに留意)】:状況に応じて火口内への立入規 制等。 (注:避難や規制の対象地域は、地域の状況や火山活動状況により異なる)