火山名 霧島山(新燃岳) 噴火警報(火口周辺) 平成23年3月22日17時00分 福岡管区気象台・鹿児島地方気象台 **(見出し)** <霧島山(新燃岳)に火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)を切り 替え> 新燃岳火口から概ね3kmの範囲で大きな噴石と火砕流に警戒が必要。 <噴火警戒レベル3(入山規制)が継続> **(本 文)** 1.火山活動の状況及び予報警報事項 新燃岳は間欠的に噴火が発生しているものの最盛期の活動に比べ低下した 状態で推移しており、爆発的噴火により大きな噴石が3kmを超えて飛散す る可能性は低くなったと考えられます。 一方、新燃岳の北西数kmの地下深くのマグマだまりへのマグマの供給は 続いており、また、マグマだまりから新燃岳へのマグマの上昇は断続的に続 いていると推定されます。噴火活動は今後も続くと考えられますので、火口 から概ね3kmの範囲では弾道を描いて飛散する大きな噴石と火砕流に警戒 が必要です。 2.対象市町村等 宮崎県 :小林市、高原町 鹿児島県:霧島市 3.防災上の警戒事項等 火口から概ね3kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな 噴石と火砕流に警戒が必要です。 風下側では降灰及び遠方でも風に流されて降る小さな噴石(火山れき)に 注意が必要です。これまでの噴火では、風に流されて直径4cm程度の小さ な噴石(火山れき)が新燃岳火口から10kmを超えて降りました。 また、爆発的噴火に伴う大きな空振に注意が必要です。噴火警報等及び霧 島山上空の風情報に注意してください。 降雨時には泥流や土石流に警戒が必要です。降雨に関する情報に注意して ください。 <噴火警戒レベル3(入山規制)が継続> **(参考:噴火警戒レベルの説明)** 【レベル5(避難)】:危険な居住地域からの避難等が必要。 【レベル4(避難準備)】:警戒が必要な居住地域での避難の準備、災害時 要援護者の避難等が必要。 【レベル3(入山規制)】:登山禁止や入山規制等危険な地域への立入規制 等。状況に応じて災害時要援護者の避難準備等。 【レベル2(火口周辺規制)】:火口周辺への立入規制等。 【レベル1(平常)】:火口内への立入規制等。 (注:避難や規制の対象地域は、地域の状況や火山活動状況により異なる) (補足:平成19年12月1日から噴火予報・噴火警報を発表しています。 今回の警報は、従来の臨時火山情報に相当します)