火山名 浅間山 噴火警報(火口周辺) 平成21年4月7日13時00分 気象庁地震火山部 **(見出し)** <浅間山に火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)を発表> 火口から概ね2kmの範囲に影響を及ぼす噴火の可能性 <噴火警戒レベルを3(入山規制)から2(火口周辺規制)に引下げ> **(本 文)** 1.活動の状況及び予報警報事項 浅間山では、2月2日に小規模な噴火が発生し、その後もごく小規模な噴 火が2月9日から17日にかけてと3月15日に発生しましたが、2月2日 を上回る規模の噴火はありませんでした。 火山性地震は、やや多い状態が継続していますが、2月2日の噴火前に見 られた周期の短い地震の増加は認められません。 地殻変動には特段の変化は認められません。 火山ガス(二酸化硫黄)の放出量は依然多い状態が続いているものの、3 月以降減少しています。 これらのことから、浅間山では火口から4kmの範囲に影響を及ぼす噴火 が発生する可能性は低くなったと考えられます。ただし、火山活動は引き続 き高まった状態が続いており、今後も火口周辺に影響を及ぼす小規模な噴火 が発生する可能性があります。火口から概ね2kmの範囲では、弾道を描い て飛散する大きな噴石に警戒が必要です。 2.対象市町村等 群馬県:嬬恋村 長野県:小諸市、御代田町、軽井沢町 3.防災上の警戒事項等 火口から概ね2kmの範囲では、弾道を描いて飛散する大きな噴石に警戒 が必要です。 また、風下側では、降灰及び風の影響を受ける小さな噴石に注意が必要で す。 火山ガス放出量の多い状態が続いているので、風下側にあたる登山道等で は、火山ガスに注意が必要です。 <噴火警戒レベルを3(入山規制)から2(火口周辺規制)に引下げ> **(参考:噴火警戒レベルの説明)** 【レベル5(避難)】:危険な居住地域からの避難等が必要。 【レベル4(避難準備)】:警戒が必要な居住地域での避難の準備、災害時 要援護者の避難等が必要。 【レベル3(入山規制)】:登山禁止や入山規制等危険な地域への立入規制 等。状況に応じて災害時要援護者の避難準備等。 【レベル2(火口周辺規制)】:火口周辺への立入規制等。 【レベル1(平常)】:火口内等への立入規制。 (注:避難や規制の対象地域は、地域の状況や火山活動状況により異なる) (補足:平成19年12月1日から噴火予報・噴火警報を発表しています。 今回の警報は、従来の火山観測情報に相当します)